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どうもYnek0です。
前回はよく使う関数を主に紹介させて頂きました。
今回はと言うと前回ご紹介した関数を掛け合わせた関数をご紹介出来ればと思います。
知っていると便利な複合関数
SUMIF関数/SUMIFS関数
SUM関数×IF関数/SUM関数×IFS関数
どのような関数なのか
SUM関数とIF関数が合体した関数です。
なんとなく想像がつくと思いますが、条件に合致した値のみ
合算していく関数です。
SUMIFSはその複数形で複数の条件に合致した値のみを
合算していく関数となっております。
基本構文
SUMIF関数
基本構成
=SUMIF(条件範囲,条件式,合算範囲)
例1 通常のSUMIF関数の構文
=SUMIF(A1:A10,">5",A1:A10)
例2 セル番地で値を参照させるSUMIF関数の構文
=SUMIF(A1:A10,"="&B1,A1:A10)
SUMIFS関数
基本構成
=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, ...], [条件2, ...])
例1 通常のSUMIFS関数の構文 (2以上4以下の数値を合算)
=SUMIFS(A1:A5,A1:A5,">=2",A1:A5,"<=4")
例2 セル番地で値を参照させるSUMIFS関数の構文
=SUMIFS(A1:A5,A1:A5,">="&A1,A1:A5,"<="&A3)
ひとこと
SUMIFSでよく使う構成としては○○以上、○○以下の合算や、
○○以上○○未満の合算といった計算で使用出来ます。
集計表を使用する際にIFとSUMをわざわざネストさせずとも使えるので
非常に便利な関数となっています。
ちなみに、半角の数値しか取り扱えないので注意して下さい。
COUNTIF関数/COUNTIFS関数
COUNT関数×IF関数/COUNT関数×IFS関数
どのような関数なのか
COUNTとIFが合体した関数です。
COUNTIF関数は条件に一致した値のみをカウントする関数です。
COUNTIFS関数はその複数形で複数の条件に合致した値のみを
カウントしていく関数です。
基本構文
COUNTIF関数
基本構成
=COUNTIF(範囲, 条件)
例1 通常のCOUNTIF関数の構文
=COUNTIF(A1:A10,"=a")
例2 セル番地を指定したCOCOUNTIF関数の構文
=COUNTIF(A1:A10,"="&B1)
COUNTIFS関数
基本構成
=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, ...], [条件2, ...])
例1 通常のCOUNTIFS関数の構文
=COUNTIFS(A1:A10,"=a",B1:B10,">5")
例2 セル番地を指定したCOCOUNTIF関数の構文
=COUNTIFS(A1:A10,"="&B1,B1:B10,">"&B2)
ひとこと
COUNTIF関数は1つのみ条件を入れる形なので覚えやすいかと思います。
しかし、COUNTIFS関数の場合、条件が2つ以上になります。
この条件式は『いずれか1つに合致』と言う意味ではなく『両方の条件に合致』と言う意味です。
『いずれか1つに合致』という構文は下記の通りになります。
例3 条件のいずれかに合致しているCOUNTIF構文
=COUNTIF(A1:A10,"a")+COUNTIF(A1:A10,">1")
また、下記の様な複数列を指定したCOUNTIFS関数の場合
=COUNTIFS(A1:A10,">5",B1:B10,"=a")
この場合、A列とB列が存在する事になります。
条件は『A3に5以上の数値とB3にaと言う文字が入っていたら1カウント』
という意味になります。
同じ行で条件が一致する行を1カウントとします。
『A3に5以上の数値またはB列のいずれか1つにaと言う文字が入っていたら1カウント』
という意味ではないので注意して下さい。
VLOOKUP
どのような関数なのか
いわゆる検索関数と呼ばれています。
VLOOKUP関数で検索キーと呼ばれる文言を指定したセルに入力すると
VLOOKUP関数がその検索キーを指定したデータの一覧から探し出して
表示してくれる関数です。
基本構文が分かりづらいので苦手意識がある方もいるかと思いますが、
少しでも多くの方に分かってもらえるようにわかりやすく説明していければと思います。
基本構文
基本構文
=VLOOKUP(検索キー, 範囲, 指数, [並べ替え済み])
例1 通常のVLOOKUP関数
=VLOOKUP(A1,B1:D10,2,FALSE)
検索キー
検索キーは実際にVLOOKUP関数で検索する値を入力するセルを
指定もしくは直接入力すればよいです。
範囲
検索範囲を指定します。
範囲選択が基本となりますが、検索範囲は範囲の1番最初の列が検索範囲となります
例:B1:D10と範囲指定しているのであれば、B1:B10列の値が検索範囲となります。
指数
検索キーと検索範囲で合致した値が見つかった場合、範囲の中のどの列を
表示させたら良い?っと聞いています。1だったら検索範囲の値が、2以降だったら
表示させるセルを右にスライドしていきます。
並べ替え済み
基本FALSEで良いと思います。
TRUEの場合、合致しなくても似たような値がある場合、それを拾ってくるので
データ検索の信憑性に欠けるのであまり使用する事はありません。
ひとこと
Excelではよく使う関数ですね。
VLOOKUPを使えるかどうかが登竜門的な位置づけになっているような感じです。
確かARRAY FORMULA関数と合わせて使用する事でさらに便利に使用出来ると思います。
ぜひ活用して見て下さい。
最後に
まずは、基本的な関数と複合関数をご紹介させてもらいました。
これらを使い倒して、効率化を図っていいければ幸いです。
次は関数ではなく、簡単なスプレッドシートの機能についてご紹介出来ればと思います。
ではまた次回。
ご贔屓に。